ヨーガ・スートラ1-7

[1-7] 正知とは、

(1) 直接経験による知識

(2) 推理による知識

(3) 聖教に基づく知識

の三種である。

Insight arises from direct perception, conalusions, or learning that are based on reliable sources. ||7||

 

<解説>①正知(プラマーナ)という語には(1)正しい知識という意味と、(2)正しい知識を得る手段または証明の方法(シナで量と訳した)という意味がある。この正知の中へ何種類の認識方法を入れるかは、学派によって違っている。

 

<解説>②ヨーガ派はこの経文に説くように、三種類だけを正知として認めている。因明論理学の用語を使えば、(1)現量(2)比量(3)聖教量の三種である。学派によっては、この外にさらに三種の量(りょう)を加えるものがある。