〔ヨーガの八部門〕
[2-28] ヨーガの緒部門を修行してゆくにつれて、次第に心のけがれが消えてゆき、それに応じて英智の光が輝きを増し、終には弁別智が現われる。
Through practice of these limbs of yoga, impurity is overcome and wisdom and an enduring capacity to make disinctions are achieved. ||28|| Through
practice of these limbs of yoga, impurity is overcome and wisdom and an enduring capacity to make disinctions are achieved. ||28||
<解説>この経文から3-55に至るまでの経文は一つのまとまった全体をなしている。しかも、この部分は、ヨーガ・スートラ全巻の中で最も包括的な思想体系を示している。ハウエル氏はこの部分を「ヨーガ部門テキスト」(yoga-anga Text)と名付けて、ヨーガ・スートラの中で、いちばん早く成立した部分だと考えた。ハウエル氏の意見にそれほど確かな根拠があるとはいえないが、ヨーガ・スートラの思想を知るには、この部分を中心と見なし、その他の部分を補足的な添加と見なすことが、便利だということはできる。
心のけがれとは、いうまでもなく、煩悩(2-3以下参照)のことである。
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