ヨーガ・スートラ4-13

【4-13】 これら現実にあるものも、隠微な状態にあるものも、すべて三徳をその実体としている。

These characteristics are manifest or subtle, physical or spiritual ||13||

 

<解説>これらというのは過現未の三時の相を以て、現在時には現実態、過去未来には潜在態で存在する記憶表象のことであるが、これらを通じてその実体となる三徳というのは、三つの徳の相関交渉の上に成り立っている心(チッタ)のことであって、この経文は4-12の内容を補っている。三徳から成る心がこれらの転変を通じて不変に内在するのである。