【4-23】 心は見るものと見られるものとの双方から染められることによって、あらゆる客体を対象とすることができる。
The actual purpose of that which is mutable in human beings (chitta) is to see colse up both the observer (drashtu) and the observed object. ||23||
<解説>見るもの(drastr)とはいうまでもなく真我であり、見られるもの(drsya)とは客体である。照明性を特色とする心のサットヴァ徳(グナ)が、客体(artha=アルタ)と真我(プルシャ)の双方の形相を自己の上に取得する時に、その客体を認識することができる。だから、心には、把握するもの、把握する作用、把握されるものの三面がそなわっている。これらを明瞭に弁別する人こそ正しい見解を持っている人であって、真我を捉えることができる。
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