11.バガヴァッドギーター カーマ(欲望)3-41

意志を鍛える、自己規律、Yogaの力

はじめに、欲望に動かされがちな感覚器官の動きを手の内に収めよ。アルジュナよ、貪欲という<知を奪う罪>を滅ぼすのだ。貪欲さは、真実の理解を妨げる<知を奪う罪>である。

欲望は、人間だけに与えられた力です。動物や虫は望み、願い、叶えることはできません。その能力がないのです。人間は、純度の高い「サットヴァ(純質)」な知性を与えられているから、欲望を持つことができます。もし望みを叶えることができれば、欲望は祝福された力です。しかし、欲望にはもうひとつ、人間を破壊に導くという裏の顔があるのです。

バーラーサナ(子どものポーズ)

欲望が暴れだしそうな時、怒りが爆発しそうな時、子どものポーズで寛いでみましょう。正座をして目を閉じます。静かに上半身を床に倒して、額か頭のてっぺんを床につけます。肩の力を抜いて、両腕を楽に体の横におきます。手の平を上向きにすると、さらに肩首がリラックスします。そのままお腹で大きく深く、ゆっくり呼吸をします。息を吸う時、気持ちよく背中を伸ばします。呼吸によって柔らかくマッサージされているお腹の動きを感じてください。

まるで子どものような元気なエネルギーがチャージされ、忘れていた純粋さを取り戻すことができるでしょう。好きなだけこのポーズで寛いでいるお腹の動きを感じてください。

エネルギーが満ち足りてきたら静かに立ち上がりましょう。素直で無垢な自分の本心を取り戻したとき、いつの間にか心を支配していた欲望や怒りがなくなっていることに気がつくはずです。