瞑想に相応しい質、慈悲深い心、本当の望み
「サンニャーサ(捨て去ること)」が、Yogaに生きることだといわれている。パンドゥの息子アルジュナよ。ものへの囚われを捨て去ることなしにYogaを収める者「ヨーギー」になることはできない。
欲望や忙しさから離れることを、「サンニャーサ」といいます。とても良く=「サン」手放している=「ニャーサ」ということ。自分を穏やかに生きるために必要なものは、実はそんなにありません。まだ手に入れていないもの、憧れのポジション、叶えたい状態への尽きぬ欲望と、手に入れたものへの執着が、私たちの中にある、シンプルで大切なことを奪うのです。本当に大事なことを見失ってしまえば、心は混乱し、「何のために生き、何を求め、そのために今何を自分はすべきか?」肝心なことが解らなくなってしまいます。
トリコーナーサナ(三角のポーズ)
どこか満たされず「何か欲しい」と心がものへの欲求でムズムズするときは、無理に抑えようとせず、バランスをとるポーズで気持ちよく体を伸ばしてみましょう。モヤモヤした気分を変えられるはずです。
体を3点で支えてバランスを取り、ゆったりと天を仰いで、呼吸をすれば、爽快な風が体に流れ込むのを感じるでしょう。体と気持ちのバランスがとれ、心は自由に穏やかに静まります。
脚を肩幅より大きめに開き、おへその下を伸ばしながら、背筋をまっすぐにします。右足のつま先を外側に直角に開きます。両腕を大きく広げ、手の平を下に向けます。息を吸い、背筋をさらに伸ばし、吐きながら、上体をゆっくり右に倒していきます。右の手の平を地面に付け、右の腰、わき腹、腕をできるだけ高く持ち上げます。指先をまっすぐ天に向かって伸ばし、顔を上に向け、手の先を見るように、高く遠くを見るようにします。
ポーズが完成したら、少し微笑むように顔を弛めながら、大きな呼吸をゆったり繰り返します。心のプレッシャーが、吐く息ごとに解放されていくのを感じます。気持ちを楽にして、高まる感情を手放していきましょう。
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