Yogaの瞑想、心を収める術、自分の中心に戻る旅
心は常に動き、絶え間なく変化し、何処かへ行こうとする。心が動くのを観たら、必ず心を自分の中心に引き戻すこと。繰り返し引き戻して、心を自分の手の内に収めるべきである。
Yogaの「ヴァイラーギャ」とは、単に落ち着いているということだけではありません。何が欲しいか解らずに、情報や流行に流され、迷い、いろいろなものを追いかけるような落ち着きの無い生き方から離れることを諭す言葉です。
ヴィダーラーサナ(猫のポーズ)
瞑想は自分の心と向き合う行いです。それは思いがけない自分を知るために核心に向かう真の探究です。悟りも、聖者のような慈悲や優しさを持つことも、ヴァイラーギャも、Yogaの深まりも、まるで花が咲くのを待つように、果実が美味しく熟すのを待つように、毎日丁寧に練習を積み、自分を見守ることで、自然に起こるのです。Yogaは自分を大事に育てていくことです。気持ちを押し殺したり、無理に我慢したりすることは、Yogaではありません。本当の自由に続くYogaは、今まで知らなかった自分に出会いながら、自分の真実を探求する可能性に溢れた楽しい旅なのです。
瞑想をする前に、軽く背骨と胸を動かして、体をほぐしてみましょう。体の心地よさは、心の心地よさをもたらしてくれます。呼吸をしながら体を動かすことで、体は中心からほぐれ、自分が開かれていくような気持ちよさを感じることができるでしょう。
四つん這いになって、息を吸い込み、胸を大きく広げながら頭を持ち上げ、天を仰ぎみます。背中を反らせ、お尻を高く持ち上げて、お腹を広げましょう。胸をできるだけ前に張り、気持ちがよいところまで開きます。次に、息を吐きながら背骨の中心を高く持ち上げ、頭を下げ、顎を引きます。さらに息を吐き続け、背中を思いっきり丸めます。肩甲骨の間を大きく開くようにして、背中をさらに高く持ち上げ、背骨のひとつひとつが広がってゆくような感覚を味わいます。
息を吐ききったら、また吸い込んで背骨を反らせましょう。しなやかに体を動かすことで、内側に滑らかなエネルギーが満ちるのを感じます。清々しさに体が喜ぶまで、何度か繰り返しましょう。
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