30.バガヴァッドギーター ブランマー(創造神)8-16

創造の原理、14の世界、新たな展開

人が行ける最高の世界は「ブランマー(創造神)」の世界、「ブランマーローカ」までである。しかし、そこに行きついても、人はまた、再びこの世界に戻ってくるのだ。クンティの息子よ。「イーシュヴァラ(世界を維持する存在)」である私にたどり着く者は、どの世界にも、再び生まれ変わらない。

考えただけでも心が弾むことを開始しましょう。今、自らの可能性をYogaで表現しようとするあなたの背中をブランマー(潜在的な可能性の状態から、色鮮やかな形ある世界を現した力の根源)が力強く押してくれています。安心して身を任せ、結果を世界に委ね、何にでも挑戦してください。

ダンダーサナ(賢者の杖のポーズ)

自分自身の真実を知る者、それが”賢者”と言われる人です。賢者は、ただ多くの知識を持っている事ではありません。自分と世界をどこまで深く知っているか?ということが人の本当の賢さです。真実の理解が深まるほど、その人は自由を味わい、世界を楽しむといいます。そして、苦悩から自由になった人は、今度は他の人を苦悩から解放することに尽くすために生きるのです。理解の深さは、慈悲の深さとなり、その人の態度や行いとして外に表われます。人は知識を深めるほどに強く、優しい人になるのです。賢者は、シンボルとして杖を持ちます。教えを学び、Yogaに生きる生き方を選んだ人間の証として杖を持つのです。

このポーズは、賢者が携える杖のポーズ。背骨と両足をシッカリ伸ばし、大地に座骨を降ろし、世界の真実を見据えます。地面に座り、両足をまっすぐ伸ばします。かかとを身体からできるだけ離すようにして脚を伸ばし、背骨を大地に垂直に立てておきます。腕を地面におろし、指先を前方に向けます。お尻から頭までが杖のように、一直線になるようにしてポーズを維持します。

いずれ賢者が知る真実を知った時、今度はあなたが苦しむだれかのために尽くす存在となるのでしょう。