32.バガヴァッドギーター プルシャ(本質・実存)8-22

すべてが生まれ戻る場所、広がり満ちる存在、真実を見極める

「プルシャ(本質・実存)」には、限界がない。限りないプルシャは、意志ある者に、理解されるべきである。すべてのものは、プルシャの中にあり、プルシャだけが、すべてのものの中に広がり、満ちている。

「プルシャ」とは、あなたの命の源である「アートマン(真我、存在、知)」を意味するもうひとつの言葉です。それは、世界を支える存在の源である「ブランマン(普遍の存在)」。

Yogaの経典で使われる”絶対的な真実”を示す言葉は3つあります。プルシャ=アートマン=ブランマン。3つの言葉は、ただひとつの「永遠なる存在の真実」を明かす言葉です。

プラサリータパードーッターナーサナ(立って両足を伸ばすポーズ)

「すべての悩みの原因は、本当の事を知らない無知と、無知ゆえに勝手に物事を決めつける”勘違いと思い込み”にある」といいます。

変化する体や心が自分と思い込んでいるため、私たちは体や心に起こる出来事に本気で悩んだりします。しかし、聖典には「あなたは体や心ではない。あなた自身は変化しない真実プルシャ。自分を理解して、小さな悩みや苦悩から自由であるように」というのです。世界を逆さまにみるこのポーズが、あなた自身を見る目を大きくしてくれることでしょう。

タダーサナで立ち、両足を肩幅より大きく開きます。足を並行にして、両手を腰に当てて、息を吸って胸を広げます。息を吐き、胸を開いたまま、股関節から折り曲げるように上半身を前に倒します。胴体が床と平行になってきたら、手を床につきます。肩の真下へ手を置いて、肘を広げます。吸う息で背骨を伸ばし、吐く息で腰、肩を楽にするように深い呼吸を繰り返します。気持ちのよいところで足を内側に寄せ、体をゆっくり起こしましょう。