知るべき知恵、真実を見る目、自分への革命
人間の肉体にある目では、私の姿「ヴィッシュヴァルーパ(宇宙の全相)」を見ることはできない。だから君に、「ディッビャチャクシュ(知恵の目)」を与えよう。その目を通して、Yogaの力で現れた私の姿をよく見るのだ。
自分以外の何かを変えることはできません。変えられるのは自分の心、考え方や物事の味方だけです。Yogaは外の世界を変えようとしません。他人や世間を責め、不満に思う目を内面にむけ、自分の受け止め方、考え方を変えるのです。Yogaのポーズの練習や呼吸、瞑想は、自分の体と心に向き合うためだけにあります。怒りや苦悩に心が苦しくなるかもしれません。不満を言い、他人を責める前に、静かに一人になる時間を持ちましょう。自分の内を丁寧に見つめ、不自由な思いの原因を探るのです。
マッツャーサナ(魚のポーズ)
南インドには、魚のように澄んだ目をした女神「ミーナークシ」が大事に奉られています。魚のように澄んだ目で世界を心に映すことができれば、そこに隠された知恵が沸き上ってくるといいます。真実の知恵は外にあるのではなく、私たちの中にすでにあるものです。歪んだ見方で自分勝手な思いが真実を隠しているだけです。このポーズでまっすぐに真実を映す魚のようにキレイな目を養い、内なる知恵にアプローチしましょう。
仰向けになり、脚をそろえ、両腕を伸ばし体の下にいれます。手の平を下に向け、肘で床を押しながら、胸の真ん中を天に向かって広げて持ち上げます。首の前を伸ばし、頭のてっぺんを床につけます。口を閉じ、大きく息を吸い込み、胸いっぱいに広げます。吐きながら足の力や肩、体の緊張をほどきます。大きな呼吸を繰り返し、目がすっきりとしてきたところで静かに胸を持ちあげ、頭を床から離してポーズを解放します。
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