貪欲・渇望、悲しみを生む心の質、ラジャスを避けるYoga的生活
貪欲さ、始動、欲望にかられ何かをすること。落ち着きのなさ、野心的な行い、これらは、「ラジャス(激質)」の現れである。バラタ族の主要なる者、アルジュナよ。
「ラジャス」の文字通りの意味は「チリ、埃」。経典では、「ラーガドウェーシャ(好き・嫌い)」の「ラーガ(偏愛)」がラジャスの意味だといいます。本来純粋な心がラジャスという欲望や偏愛という埃に覆われると、真実を見る目が歪み、混乱してしまいます。行きすぎた好きという感情が偏愛や執着を生み、妄想と欲望に心を染めます。そして貪欲に野心的に、ラジャスは人を駆り立てるのです。そしてラジャスは人を終わりない「カルマ(行い)」、輪廻に結びつけます。
クンバカーサナ(プランク・板のポーズ)
心が忙しく、何かを求め、焦り、貪欲に突き進み、走り出しそうになっていたら、それはラジャスが高まっている証拠。そんな時は、外に向かう力を自分の内に留め、内なる強さを高める「クンバカーサナ」が助けとなるでしょう。クンバカとは、壺のように内側に何かを保っておくという意味があります。ラジャスの質によって、力が外に分散してしまうのを防ぎ、強い力を内にしっかり保っておくことができるポーズです。
地面にひざまずき、両手を肩幅に開きます。つま先を立てて膝を上げてください。頭のてっぺんから背中、腰、お尻、かかとのラインを一直線にします。このまま息をできるだけ静かにし、ポーズを保ちます。心が落ち着き、内なる力の高まりを感じたら、新鮮な空気を体の中心に満たしながら、ポーズを解放します。
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