49.バガヴァッドギーター タマス(純質)14-13

怠惰と迷妄、無関心、タマスを抑える生活

鈍さ、不活発さ、怠惰や不注意、迷いは、「タマス(鈍性)」の質が多くなっている時に現れる。クル族の喜びである者、アルジュナよ。

体が休息したり、眠る時に高まる質が「タマス」です。タマスが優勢になることで、人は休むことができます。しかし、多すぎるタマスはYogaの達成を妨げてしまいます。タマスな質が多くなりすぎると、人は重く、鈍く、不活発に、無関心になります。そして、タマスの質を多く持ったまま、体を手放せば、次の生は迷妄の中に佇む不活動な生物に生まれ変わるともいわれます。

サーランバシールシャーサナ(頭で立つポーズ、三点倒立)

だれにもタマスが高まり、やる気が出ず、だらだら怠惰に過ごしてしまう時があります。そんな時は、体を大胆に逆転させ、大きな刺激を与えましょう。頭に豊かな血液を送り、心を活発にしながら、視点を変える逆転のポーズが有効です。タマスの高まりに気がつく度に、気軽に壁を使って練習するようにしてみます。壁から少し離れ、頭で立つポーズ「シールシャーサナ」をします。

頭のてっぺんをしっかり地面につけておきましょう。お腹に力をいれ、体の軸を定めてから、手の位置を変えてみます。頭の横に両掌を床につけるようにします。手の位置を変えることで、体のバランスに注意深くなり、体を繊細に丁寧に動かすことでタマスを抑えることができます。逆さになって血流があがることで、自然と心も体もやる気がみなぎり、エネルギーが高まります。やる気が出ない時、タマスの高まりから抜け出したい時、逆転のYogaのポーズは心と体をリフレッシュさせるためにとても効果的です。